10.202021
(2021)「CHIOアーヘン(ドイツ)」流鏑馬デモンストレーション出演
■CHIO Aachen
ドイツのアーヘンで開催される馬術フェスティバル《CHIO Aachen》(会期2021年9月10日~19日)。
今年はジャパンイヤーとして開催され、公益社団法人日本馬術連盟からのオファーを受けた当社からは4名のスタッフがオープニングセレモニーに出演いたしました。私たちが行ったスポーツ流鏑馬のデモンストレーションのほか、和楽器の演奏、現地日本人学校による東京音頭など日本らしい演出が盛りだくさんのショーが行われ、ドイツ国内でテレビ中継されました。
また、2021年は日独交流160周年の節目の年ということもあり、会場内には日本文化を紹介するブースも出展。着物などの展示に加え、私たちの方でも事前に準備した流鏑馬写真の展示や、「令和3年度十和田市インバウンド受入環境整備事業補助金」を活用して英訳した、「スポーツ流鏑馬紹介ホームページ」のアドレスをお知らせする「和紙しおり」700部の配布を行い、当市の観光PR活動も併せて実施してきました。
■オープニングセレモニー動画
【WDR Fernsehen】CHIO Aachen: Die Eröffnungsfeier mit Partnerland Japan
ドイツのテレビ局のアーカイブにてご覧いただけます。
■Facebookアルバム「CHIO Aachen活動記録(写真提供:日本馬術連盟)」
https://www.facebook.com/media/set?vanity=towada.joba&set=a.4737139092976444
■スタッフによる活動日誌
■9月9日(木)
国内移動 成田空港ホテルで一泊
■9月10日(金)
8:00成田空港にて日本馬術連盟(以下、日馬連)の方々、航空会社の方と合流
11:30 成田空港発 フライト約11時間
(現地時間)16:30 ドイツ、フランクフルト空港着
20:00 滞在中の宿泊先「インサイドアーヘンホテル」着
■9月11日(土)調整1日目
12:00 チオアーヘン会場
本番会場の見学、日本ブースの場所を確認
日本の規模とは違い、本番会場の広さ、イベントの規模の大きさに圧倒されつつ、今回のイベントに日本から流鏑馬を披露する代表として参加しているのだと改めて再確認出来ました。
14:00 厩舎にて馬のオーナー、Joshさんと合流
15:00 騎乗(流鏑馬を披露する馬を選抜、弓になれているか等確認)
ドイツ国内に来て、初めての騎乗でした。スタッフ一同、緊張しつつ、Joshさんから馬の特徴、乗り方を説明していただき、こちらの騎乗技術にあったアドバイスをいただきました。
また、本番の騎乗馬を選定する為に、乗り代わりしながら、乗馬クラブの馬達との違いを感じつつ、感覚を掴んで行きました。
■9月12日(日)調整2日目
11:30騎乗訓練
前日の騎乗の様子をみて、馬の選定していただき、本番に騎乗する馬を、乗り代わりをしながら練習を行いました。また、当日の動きを確認し、アドバイスをもらいました。さらに、こちらがまだ馬の動きに思うようについて行けず、苦戦している時期でもありました。
14:30 施設見学
この日から馬具やショップが開店していたので、イベント会場の作り方、会場内でのコロナ対策システムなどの見学をしました。
16:30 騎乗訓練、馬たちの和装馴致
午前中のアドバイスを活かして、午後は本番用の馬につける飾り(三懸(さんがい))をつけ、騎乗訓
練を行いました。騎乗馬も初めての和装に戸惑う馬もいましたが、初期調教がしっかりしている馬たちなので、和装の馴致は無事に終わりました。
19:00オープニングセレモニーの内容をミーティング
会場運営スタッフ、馬のオーナー、日馬連の方々、流鏑馬チームで当日のタイムスケジュール、内容を確認しました。会議はドイツ語と日本語で、それぞれの考えを意見交換しながら行いました。本番は馬の動きが重要というプレシャーを感じつつも、この場でスポーツ流鏑馬を披露するという責任と高揚感を感じました。
20:30馬を使ったコンサートを観ました。
生演奏の音楽と共に観る人馬の躍動する演技は、感動しました。今回のテーマは日本の桜で暗闇の中、ライトアップされている中、動いていたので、日中の馬術大会と違う雰囲気でした。
また、コロナで延期されたにも関わらず、パートナー国「日本」への感謝の言葉もありました。
■9月13日(月)前日リハーサル
11:00 チオアーヘン会場
本番の騎乗馬を確定させ、本番同様に練習を行いました。その際は前日のミーティング内容を確認しつつ、お互いの距離感などを意識しました。また、本番の詳しい状況や注意事項などの説明があり、今までとは違う緊張感を感じ本番に向けて、スタッフ一同身が引き締まる思いでした。
15:00人馬とも和装して会場にて練習
練習場とは違い、会場スタッフ、TVスタッフからの意見も加わり、視聴者を楽しませるというプレッシャーを感じつつ、本番会場での練習に望みました。同じ時間に演奏する和太鼓、三味線チームと合流し、合同で本番の同様の動きを確認し、練習を終える事が出来ました。
改めて、会場の馬場の広さ、観客席の数を見て、この場所で明日、流鏑馬を披露する事に胸が躍る気持ちでした。
騎乗馬(左から)
上村鮎子:スパイキー
上村隆:アンディ
村井純麗:タックサンダー
中村悟:ミカ
■9月14日(火)オープニングセレモニー本番
11:00チオアーヘン会場到着
数時間後には本番を迎える為、先ずは馬を使わずに人の足で動きを確認しました。騎乗時間も馬の状態を考慮して、軽めの運動で直前練習を終えました。その後、スケジュール確認や本番独特の会場の空気に吞まれない為に、アドバイスをいただきました。
17:00本番準備
本番までの間は、弓矢の最終チェック、弓練習など今までの積み重ねて来た事を出し切れる様にスタッフ個人、個人で気持ちを高めていました。
18:30オープニングセレモニー
人馬とも和装し、本番会場まで待機馬場を移動する毎に、徐々に運動のペースを速歩、駈歩と変えていきました。オーナーさんのアドバイスで馬のメンタル面が急激に変わらない様にする為です。
オープニングセレモニーは現地時間の8時00分から開始。本番会場に近くなるとアナウンス、観客の歓声、拍手が大きくなり、それと同時に緊張が高まるのを感じました。会場直前の待機馬場では、常歩で馬を落ち着かせながら出番を待っていました。
そして、太鼓、三味線の演奏が始まり、会場スタッフ、Joshさんの号令で4頭一斉に飛び出して行きました。アナウンス、大歓声で迎えられ、先ずは4人で馬場を大きく一周周り、挨拶をしました。
そのあと、射手奉行と介添え奉行の2人ずつに分かれ、対角線上で動いていきました。的に矢が的中する毎に湧き上がる大歓声は今でも忘れられません。
最後には、同じ時間に演技した太鼓、三味線チーム周りを駆け回り、挨拶をして退場していきました。
退場した後は、関係者の方々からお褒めの言葉をいただき、スタッフ一同、大舞台での流鏑馬をやり切った思いでした。
■9月15日(水)
11:00チオアーヘン会場到着
日本へ無事に帰る為にPCR検査を行いました。その後、チオアーヘン会場でどんなショップが展示されているのか、日本の馬具の値段と比較しながら見学しました。
15:00流鏑馬披露
前日のオープニングセレモニーでの流鏑馬が大好評だったため、もう一度、披露する事になりました。今回は、障害馬場のコース換えの合間の時間で流鏑馬を披露しました。騎乗馬たちも障害の設置物の合間をぬって駆け抜けてくれて、観客からは的に的中する毎に大歓声が沸いていました。2回に渡り、ドイツの皆様に日本伝統の流鏑馬を見せられました。
19:00アーヘン市内を観光
流鏑馬披露も無事に終え、現地コーディネーターがアーヘン市内を観光してくれました。街並みは本当に綺麗な作りになっていて、映画で観た事のある様な感じでした。
■9月16日(木)
8:00アーヘン大聖堂を見学
会場オープン前の空き時間を利用し、観光スポットにもなっているアーヘン大聖堂に行き、ガイドの方に、大聖堂で飾られている物や多数ある部屋の歴史などを聞ききました。また、アーヘン名物のお菓子、プリンテンの専門店に行き、お土産を購入しました。
11:00チオアーヘン会場到着
日本ブースにて日本の文化を伝えるため、アーヘン市役所職員や現地日本語学校の学生さんと共に、日本文化紹介コーナーを実施。セレモニーで使用した流鏑馬衣装を纏い、実際に使用した弓矢に触れてもらい、流鏑馬の魅力も伝えました。その後弓矢はドイツの日本領事館にて展示されることになりました。
16:00 馬のオーナーJoshさんの牧場を見学
お世話になったJoshさんの牧場見学をしました。
広大な敷地には馬だけでなくラクダやラマ、アルパカなど日本でも珍しい動物たちと触れ合わいました。Joshさんご家族にはこの5日間、本当にお世話になりました。
■9月17日(金)ドイツ出国
アーヘン市内の街並みなどを見学しつつ、フランクフルト空港へ向かった。チオアーヘンの会場から空港まで、4時間、フランクフルト空港から成田空港まで11時間のフライト、成田空港からは専用ハイヤーで十和田市まで10時間の移動、およそ、25時間かけて十和田市まで戻りました。
■新聞記事掲載
(10/20)デーリー東北朝刊に、市長表敬訪問活動報告の記事が掲載されました。
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