7.142025
(2025)流鏑馬クリニックinカナダ

流鏑馬クリニックinカナダ
会期:2025年7月8日(火)~15日(火)
◆7月8日(火)出発
7:58 七戸十和田発→東京 11:04 東京→成田(成田エキスプレス)
成田にて、今回の通訳である ガーディーナー司子さんと合流

18:30 成田発→カルガリー 12:35(7月8日 火曜日)
現地コーディネーター Robert Hartman(ロバート)と合流
時差ぼけを解消するため、そのまま町へ出かけ昼食後 地元のウエスタンショップへ
ショップには、観光バスで多くのアメリカ人が来店していた。
◆7月9日(水) カナダで一番大きなロディオ大会『カルガリースタンピート』へ

カルガリー・スタンピードとは、カナダ・カルガリーで毎年7月に10日間開催されるカウボーイのお祭りです。その規模の大きさから、通称「地上最大のアウトドアショー」と呼ばれています。カウボーイにまつわる様々なショーや音楽ステージが開催される他、カウボーイに関するお土産店や地元の食材を生かした飲食系の出店も充実している。また、カナダの畜産に関するパビリオンも多く出展しており畜産業の規模の違いを感じる結果となった。
農業展示場は、おおよそ野球場1個分ぐらいに、牛・豚・羊・鳥・餌・馬の分野に分けられ展示されていた。ここだけでも、見学には1日必要なのではないだろうか?
また、大学と一緒に研究された情報が子供達にも分かりやすく展示されており見て触れて感じる仕組みができていた。馬の分野に関しては、蹄鉄も棒から作る作業が実際に見る事が可能で、木の板を活用して蹄鉄に釘を打つ作業が体験できる。
午後は、ロディオ見学
◆7月10日(木) クリニック会場まで、車で3時間移動。
移動途中 世界で一番大きなウェスタンショップ『IRVINESADDIES』→国立公園 バンフ
クリニック会場下見 (LUXOR CORRALS牧場到着)
牧場で流鏑馬に使える馬は5頭。しかし翌日から開催する流鏑馬クリニックの為にすでに各地よりトレーラーで自分の馬を運びキャンプしているメンバーが5名ほどいた。中には、12時間移動してきた人もいて
この移動感覚が日本と違い、カルチャーショックを受けてしまいました。
7月11日(金)初日
9:00 流鏑馬クリニックinカナダ スタート
『正しい騎乗姿勢・正しい射法の先に中りがある』
Accurate Riding Position And Shooting Technique Leads to a Hit
座学) 流鏑馬の歴史 流鏑馬の安全 流鏑馬の基礎とは受講生に流鏑馬の起源など伝え、流鏑馬の安全確保には基礎知識の重要性を伝える。また、中てる事より『型』の習得を重要視している事を伝え、乗り方(立透かし)・弓使いについて、虎の巻を活用して講習会を実施

立ち透かし練習)初日 丸馬場にて立透かしの練習



流石に、各自自分の馬を持ち込んでのレッスンなので 立透かし姿勢の習得には時間がかかるものの馬の取り扱いは、大変優れており推進に関しても脚を使わずゼッコのみで出来ていた。
(手綱での推進を実技指導してみたいと思ったが、流石に個人の持ち主のいる馬なので遠慮してしまったが、日本古来の立透かし姿勢をキープすると足が使えない事を理解してもらい、手綱での推進が活用された事も説明した。受講者からは、『Just Like That!いかにも』と言葉が出ていた)
流鏑馬走路にて騎射)誰がどのくらい出来るのか?確認をしつつ今後のレッスン内容を判断する時間
弓使い)番え 構え 打ちお越し 大三 会 放(打ち切り)流れを指導。
体で、言葉の動きを出来るように 号令に合わせて立射の練習。
PM7:00 終了
7月12日(土)2日目
9:00 弓練習…弓の型の理解を深める。ポイント(技術)指導
14:00 午前の部終了 昼食
午後は、 各自虎の巻の勉強会(流鏑馬3級学科の傾向と対策)

15:30 プライベートレッスン希望者 2名への実技レッスン
19:00 終了
7月13日(日)3日目 流鏑馬3級ライセンス認定試験日
9:00 各自弓練習 (質問事項があれば、各自質問をしてもらう)
10:00 第一グループ 6名 (馬のアップ 実技・学科試験)
12:00 第二グループ 5名 (馬のアップ 実技・学科試験)
13:30 試験終了

全員合格

昼食後、全員でご褒美外乗をして 最終日は終了
7月13日(月) 帰国
LUXOR CORRALS牧場8:50出発→カルカリー空港着12:30
カルガリー空港15:10→成田着 (7月15日 16:30)→七戸十和田着23:30
所感
このたび、カナダにて3日間にわたり流鏑馬クリニックを実施し、現地およびアメリカからの参加者に対して、スポーツ流鏑馬の指導を行いました。参加者の中には、すでに地元で生徒を抱えるインストラクターも3名含まれており、非常に意欲的な学びの場となりました。
今回のクリニックは、日本の弓や流鏑馬技術を伝える事を通し、流鏑馬の歴史や伝統、昔から伝わる「形」や「やり方(型)」、「考え方」に意味があることを実感できる、貴重な機会を提供する事になりました。参加者全員が「日本の「型」に組み込まれた身体のメカニズムに驚きと感動を覚えた」と語り、その合理性に深い関心を示してくれました。また、基本を表現する事が日本の美しさに繋がるとの理解してもらう機会にもなりました。特に印象的だったのは、弓や騎乗姿勢に対する考え方に関する意見でした。「その弓の最大の貫通力を引き出す」「前後左右に対応する乗り方」という日本の伝統的な思想は、ホースバックアーチェリーにおいても極めて重要であり、自分たちもこの考え方を、積極的に取り入れるべきだという声が上がりました。
こうした意見は、日本の伝統馬上武芸に根ざした“型の意味”が、単なる技術ではなく、理にかなった深い知恵として受講者に強い影響を与えたことを示しています。
このように、日本の伝統馬上武芸の考え方が、海外の受講者にとっても価値あるものとして受け入れられ、実際に自分たちの競技や指導に活かしたいという姿勢に繋がったことは、日本文化の本質が国を越えて伝わった証でもあると感じました。
そして、こうした気づきは、まさに今回のような直接交流の機会があってこそ得られるものであり、日本の伝統馬上武芸が世界の馬関係者を動かす力を持っていることを実感する、非常に意義深い成果となりました。
参加者からは、「立透かし姿勢が非常に乗りやすく、自身の身体に合っている」「鐙の使い方が理解できたことで馬上でのバランスが安定し、弓を扱う恐怖が消えた」といった実践的な変化の報告も多く、流鏑馬を“楽しい”と感じていただけたことが何よりの成果でした。
今回、全参加者が無事に日本の「流鏑馬ライセンス3級」を取得し、今後は日本の公式大会への出場が可能となりました。すでに来月の大会に参加を予定している者もおり、今後の継続的な関係が期待されます。
主催者であるダグラス氏からは、「将来的にYABUSAME convention(大会)を開催したい」との提案があり、2年後には再びクリニックと小規模大会を開催し、5年後には地域を巻き込んだ大きな大会へと発展させていく構想が語られました。これは、日本の馬事文化が海外に根付き、発展していく第一歩であり、長年描いてきた夢の実現への大きな一歩です。
日本の弓矢に込められた「型の重要性」と「文化としての継承」の価値が、国境を越えて伝わったという実感と手応えを得ることができました。今後も、このような国際的な交流を継続し、スポーツ流鏑馬の普及と発展に努めてまいります。
最後に、今回の「流鏑馬クリニック in カナダ」の実施にあたりご協力いただいた、公益社団法人 全国乗馬倶楽部振興協会、一般財団法人 Thoroughbred Aftercare and Welfare、一般社団法人 日本流鏑馬競技連盟、並びに受け入れ先である Luxor Corrals の皆様に、心より感謝申し上げます。



























最近のコメント